casperと、live-initramfs は、インストールすると、CD-ROM, USBメモリ, ネットワークから起動可能なライブシステム対応のinitrdを作ってくれるパッケージである。さらに、chroot環境の構築、casperまたはlive-initramfsによるinitrdの作成、chroot環境のsquashfs化など、ライブシステムの構築に必要な諸々の処理を一括してやってしまおうというのがlive-helperパッケージである。
live-initramfsとcasperの差だが、live-initramfsのほうが、より柔軟な設定が可能である。例えば、ブートオプションで、keyb=jp106 とか utc=no とか、 live-getty とか指定できるようになっている。一方、問題として挙げられるのは、現状upstartなUbuntuへの対応がいまいちな点である。
live-helperは、まだ荒削りで、コマンド一発とはいかず、試行錯誤の手間はかかる。とりあえず、Debian etchの標準システム入りネットワークブートイメージを作るには:
# lh_config -b net -d etch -a i386 -m http://cdn.debian.or.jp/debian/ --mirror-binary http://cdn.debian.or.jp/debian/ --security disabled --initramfs live-initramfs -p none --packages "console-tools console-data console-common" --tasksel tasksel --tasks standard
# ( cd config/chroot_local-packages; wget http://cdn.debian.or.jp/debian/pool/main/l/live-initramfs/live-initramfs_1.110.7-1_all.deb )
# lh_build
2番目のコマンドはlive-initramfsパッケージをlennyから借りるという意味。etch-backportsから借りてもいいがバージョン1.95.2-1~bpo.1はlive-gettyオプションにバグがある。
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