2008年6月13日金曜日

Conkerorを試す

Gecko をベースにしながら、キーボードだけで操作を完結させようという思想のもとに開発されているブラウザ conkeror を試してみた。

現在の HEAD は xulrunner 1.9 上で動作する。
xulrunner-1.9 /path/to/conkeror/application.ini
全般に Emacs 風味であり、C-x b とか M-x といったキーの挙動はまさにそっくりである。リンクを辿る方法は明快で、 w3m より楽であろう。

設定ファイルの場所は abount:config の conkeror.rcfile で指定できる。
その記法はさすがに Emacs Lisp のように柔軟ではないが、例えば C-i が tab, C-m が return, C-h が backspace と同じ挙動になって欲しい俺は、次のようにすればいいようだ。
interactive("send-backspace", function (I) {
send_key_as_event(I.window, I.buffer.focused_element, "back_space");
});
define_key(default_base_keymap, "C-h", "send-backspace");
interactive("send-tab", function (I) {
send_key_as_event(I.window, I.buffer.focused_element, "tab");
});
define_key(default_base_keymap, "C-i", "send-tab");
define_key(content_buffer_text_keymap, "C-i", "send-tab");
define_key(default_base_keymap, "C-m", "send-ret"); /* send-ret is predefined. */
第一印象は上々なのだが、実際使えるかというと、課題山積と言わざるを得ない。いくつか挙げると:
  • set-mark は実装上の理由からか、 Emacs のそれと挙動が違う。(Firemacsと同じ。)
  • Web ページ側の accesskey や イベントハンドラと競合がしばしば起こる。
  • 範囲選択は結局マウスのほうが便利である。なぜならキャレットモードで込み入ったレイアウトのページを操作するのは神業を要するからだ。

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