2016年10月16日日曜日

Linux: IP forwarding を有効にすると ICMP redirect が無効になる

タイトルに書いたとおりなんですが、Linux のデフォルトでは、 IP forwarding を有効にすると ICMP redirect の受け取りが無効になるようです。

Linux の sysctl のマニュアルをよく読めば書いてあるのですが、ぐぐってもあまりこの症例が出てこず、久しぶりに tcpdump とにらめっこしました。

自宅にはローカル用と VPN 用の2つのサブネットが存在していて、 ローカル用のサブネットに属するマシンは、インターネットにつなぐにはルータ A 、 VPN 用のサブネットにつなぐにはルータ B と話さなければならない構成になっており、そのために ICMP redirect を使っています。ルータ A をデフォルトゲートウェイとしておいて、 VPN サブネットにつなぎたいという要求がきたときにルータ B が経路だと応答するわけです。


Windows / Mac ではすでに ICMP redirect の受け取りはデフォルトで無効になっているようで、現代ではそれに頼らずルータ A がパケットをまるっとルータ B に転送したほうが良いようですが、行きと帰りの経路が違うせいかルータ A は最初の SYN パケット以外を転送してくれず、 TCP ではこの手は使えません。良い解決法はないものか…。(似たようなことを言っているブログを見つけました。)

2016/10/18 追記: Proxy ARP による解決策を見つけました。

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